整体効果を長く持続させる方法
整体を受けてもどうしても施術の効果がすぐに戻ってしまうことがあります。
すぐに症状が戻ってしまうことには、「そもそも施術方法が合っていない」「施術時間が短い」「体の歪みが強い」「生活習慣の影響が強い」など様々考えられます。
セラピスト側に問題がありそうなときは通う院を変えることを検討するのが良いと思いますが、「自分で何かできることがあればやりたい」というお声を患者さんから頂くことも多くあります。
今回は「施術効果を維持するために自分でできること」をご紹介していこうと思います。
ラジオ体操
肩こり・腰痛の方に特に有効です。
よく患者さんから「私、筋肉ないから」や「筋肉つけなきゃダメですか?」など、筋力について気にされている患者さんが非常に多く「もっと運動しないと!」という風に考えている方が多いです。
もちろん、体的にも体力的にも運動ができればやったほうが良いのですが、体を関節の可動域いっぱいにしっかりと動かしていれば筋肉はほぐれてきます。
そうすることで、肩こりや腰痛の改善の手助けになるので、トレーニングジムに行って筋肉を鍛えなくても症状が改善されることはあります。
なので、症状を改善したいかたや、運動するほど体力に自信がない方はまずは、ラジオ体操を可能な範囲でやってみることをお勧めします。
伸び
これも肩こり・腰痛に有効です。
あとは猫背を改善したい方にもお勧めです。
伸びをするとき、頭の上で手をくんで、そのまま体を軽く後ろに反らしながら手を上に真っすぐ伸ばして、そのまま体を左右に倒したりすると思います。
この動きが凝り固まった筋肉を柔らかくするのに非常に良いと考えています。
というのも、普段日常生活の中で必ず、体の前で何かしらの作業を行っていると思います。
デスクワークや立ち仕事でも必ず体の前で作業します。
体の後ろで何か作業をするのは、動画で見たストリートピアノのパフォーマンスくらいしか思い浮かばないです。
多くの方が凝り固まる部位としては、肩や首、腰の体の後ろ側の筋肉が確かに凝り固まりやすいのですが、実は症状には出ていないだけで体の前側、お腹側にある筋肉も同じように凝り固まっています。
お腹側の筋肉が凝り固まると、姿勢が何も意識することなく、猫背になっていきます。
肩こりや首こり、腰痛は猫背が原因ですと言われることがあると思うのですが、その猫背を改善するためには、知らず知らずのうちに凝り固まったお腹側の筋肉を柔らかくする必要があります。
お腹側の筋肉を柔らかくするその方法こそが、「伸び」になります。
体を後ろに反らすと腰に痛みが出る場合などは、痛みの出ない範囲で頑張ってお腹側の筋肉をストレッチしていきましょう。
朝日を浴びる
これはできている方がほとんどだと思うのですが、体内時計を正常に保つために必要です。
うつ病や自律神経関係の症状や夜勤などで生活リズムがどうしても乱れてしまう方がいると思います。
仕事に関してはどうしようもないこともあるかと思いますが、生活リズムに支障が出てしまう症状をお持ちの方は、難しいとは思うのですがご家族の手を借りたりして、半ば強制的になってしまいますが朝にカーテンだけ開けてもらったりして朝日だけ浴びるようにしてみることから始めていくこともお勧めです。
食事のタイミング
これは自律神経系の症状や、特に朝の痛みにも関わることです。
患者さんの症状のお話を聞いていると、特に朝の痛みが強く、1日の時間が経つにつれて症状が軽くなるという患者さんが非常に多いです。
もちろん筋肉の問題ということも大きく考えられるのですが、食事のタイミング、特に夕飯のタイミングが悪い方がおられます。
寝る時間のすぐ前に食事をしてしまうと、寝ている間に胃や腸が凄く働くのでこの場合、特に腰や首などで朝に症状が出たりします。
後は、毎日食事のタイミングがバラバラだと自律神経が乱れやすくなってしまうので、なるべく同じような時間で食事をとることを意識してみることをお勧めします。
これも仕事の都合で難しいこともあるかと思いますが、せめてお休みの日などは規則正しい生活を心掛けてみて下さい。
水分補給
1日2Lとよく聞くと思うのですが、1.5~2.0Lで大丈夫です。
1日に体から出ていく水分量がだいたい2.0Lと言われているのですが、普通に3食食事をするとそこから500mlくらいとれます。
なので、1.5Lを意識的に取るようにすると体の中の水分量はいい状態に保てると思います。
ただ、今まで水分の摂取量が少なかったり、お仕事や運動で汗をかく場合は気持ち多めに取る必要があったり、腎臓や腸に何かしらの疾患がある場合は、水分をたくさん飲むことで逆に腎臓や腸にとって負担になることがありますので、水分をしっかり飲んだ結果どうなるかを意識して、生活の中で無理の無い範囲で水分補給をしてみて下さい。
上記に紹介した方法を、ご通院先の先生に教わったセルフケアなどと一緒に行うことで、より体の状態が良い方向に改善していくと思いますので、ぜひ意識して行ってみて下さい。